鶏びあ
せせり以外にもまだある!肉の名前からは想像しにくい鶏の部位
みなさんにもおなじみの食材であろう鶏肉ですが、鶏肉には様々な部位があります。
その中には、名前からどの部位か想像できないものあります。
どの部位かを知って、その特徴も理解しておくと、より美味しく食べられます。
鶏肉の部位やその特徴、カロリーや1羽からとれる量を紹介します。
せせりはどこの部位?
まずご紹介するのは、せせりです。
これは関西を中心とした呼び名だったのですが、現在は全国のほとんどの地域に広まった言い方になっています。
せせりは、首の肉です。
そのため、『ネック』や『首小肉』という呼び方もあります。
関西の方言で、首の肉をほじりとる=せせりとると言うところから、その名前がついたと言われています。
この部位の特徴は、非常に弾力がありながら、脂もしっかりとあるという点です。
そのため、噛み応えがあってプリプリとした食感でありながら、脂が滴るほどジューシーです。
濃厚な旨味があり、とても人気です。
せせりは、1羽からおよそ20g前後しか取れない希少な部位です。
100g当たりのカロリーは約166~230kcalで、たんぱく質は約20g含まれています。
カロリーは気になるけれど、肉のぱさぱさ感は苦手という方にもおすすめです。
ささみはどこの部位?
ボディービルダーなど、トレーニングをする人に人気の部位がささみです。
高たんぱくで低カロリーの部位として有名ですが、具体的にどのくらいのカロリーで、たんぱく質がどれくらい含まれているのでしょうか?
ささみは、胸肉の一部です。
その中でも、胸骨に沿った部位のことをそう呼んでいます。
名前の由来は、部位の形状が笹の葉に似ていることからそう呼ばれています。
ささみは、1羽から2本だけとれます。
量にすると、およそ77gしか取れません。
胸肉は360gほど取れるので、およそ5分の1です。
100gあたりのカロリーは98gで、皮の付いたモモ肉のおよそ半分です。
たんぱく質は23.9g含まれていて、脂質はわずか0.8gです。
このたんぱく質の量は、肉の中でもトップクラスです。
こちらも、カロリーを気にする方にはピッタリの部位です。
味は淡白で非常に柔らかい肉質が特徴ですが、火を通し過ぎるとぱさぱさになってしまうので注意が必要です。
焼いたり煮物にするよりは、湯引きや蒸して調理するのに向いています。
ハラミはどこの部位?
牛肉や豚肉ではよく聞きますが、鶏肉にもハラミと呼ばれている部位があります。
牛や豚のハラミは横隔膜ですが、鶏の場合は腹筋部分をハラミと呼んでいます。
ハラミは、1羽からとれる量がわずか4~10gほどの希少な部位です。
特徴としては、お肉とホルモンの中間にあたる食感で、味もホルモンとの中間に近いものがあります。
コリコリしていますが、すっとかみ切ることができ、旨味が強いのが特徴です。
内臓のそれぞれの部位について
鶏の内臓も、焼き鳥では定番の部位です。
その中には、部位が分かりにくいものや、他の部位と間違えてしまうものも少なくありません。
名前では分かりにくい部位を、紹介します。
まず、ハツという部位は心臓のことを言います。
これは、英語の『ハート』からその名前がついたとされています。
癖がなくあっさりとした味わいで、人気があります。
ハツのうち一部分を、ハツモトといいます。
大動脈とつながっている部分のことで、希少な部位です。
肉質が柔らかく、歯切れがいいのが特徴です。
レバーと混同しやすいのが、砂肝です。
実は、砂肝は肝臓ではありません。
これは、筋胃という食べたものをすりつぶすための器官です。
コリコリとした食感が特徴で、噛み切りやすいのが特徴です。
100gあたりのカロリーは86kcalと非常に低く、たんぱく質は18.3g、脂質は1.8gしかない部位です。
ヤゲンという部位も、鶏肉の中で人気がある部位です。
胸骨の先端部分の軟骨で、薬を作る薬研という道具に形が似ている所があるため、その名前が付けられています。
カッパや、さんかく軟骨と呼ばれることもあります。
塩焼きなどで人気の部位で、コリコリとした食感が特徴です。
調理前の栄養は、100gあたりのカロリーが54kcalで、たんぱく質は12.5gです。
軟骨なのでお肉の部分が少ないため、たんぱく質やカロリーは低めです。
焼き鳥で人気のぼんじりは、1羽から1つしか取れない希少部位です。
お尻の先にある、しっぽのあたりにある部位で、脂肪分が非常に多いのが特徴です。
焼き鳥などにすると、かなり脂がしたたり落ちます。
よく動かす部位なので、肉質としてはよく締まっています。
弾力のある噛み応えと、噛んだ時に広がる脂の旨みで、人気があります。
このように、鶏肉には様々な部位があり、それぞれ異なる味わいがあります。
自分にとって最適な部位、好みの部位を選んで、楽しく食べましょう。
まとめ
鶏肉の名前は、地方で使われていたものが全国に広まったケースや、業者等が使っていたものが広まったケースなどがあります。
名前では分かりにくい部位も、そう呼ばれる理由があるのでそれを考えてみても面白いかもしれません。
最初にご紹介したせせりですが、食べてみたい、また食べたいという方には、当サイトで販売している『三和の純鶏名古屋コーチン せせり焼鳥串(4本)』をおすすめします。
税込み918円なので、ぜひ一度お試しください。
※栄養成分値は、主に日本食品標準成分表2020年版の値を参照しています。
鶏種や個体差等により異なる場合があります。